2005年11月15日火曜日

Heaven

今更なのだけれど、DJ Sammyと言う人の曲が結構好みだったりします。Tranceでは多分相当有名な人、なのかな。今日の日記の題の曲は、日本でも相当耳にしたから、きいてみたら「ああ!」と言う感じなのかも知れません。

今日、偶々友人からRemixCDを借りたら、DJ Sammyの名前。単純に喜んでいたのですが、何だかもう泣きたくなってしまいました。
その曲のタイトル

"Heaven 911 sad remix"

これの指す意味が、分かったから。



911、9月11日はきっと世界中の人が忘れられない日になっている事でしょう。アメリカの自爆テロの、日。未だにあの時のニュース映像は、忘れる事が、安寧な場所に居たアタシでさえ、できません。

いつものHeavenの様にアップテンポでもなければ、シンセサイザーが鳴り渡った訳でもありませんでした。ピアノが伴奏を奏で、ボーカルが曲を歌い

女の子が、父親に向かって、話しかけていました。

小学生くらいの声の女の子が必死に、パパ、貴方は一番素敵な父親だったわ、とか、泣かない様にしてるの、だってパパはアタシが泣くの嫌でしょう?だとか。子供なのに、子供らしくない声。何でそんなにしっかり喋るのよ!って、コッチがつらくなりました。
だってこんな、こんな女の子が、父親に、アタシは元気だから、その時になったら天国へ尋ねにいくからねって。


思わず涙してしまいました。
ああもう、久々に泣いてしまったなぁ……



実は、少々個人的も事情があったり、します。


先日、アタシの親戚の一人が、亡くなりました。お幾つだったかは失念しましたが、いつも本当の孫の様に可愛がって下さった、本当に素敵なお婆様でした。以前に御邪魔した時にはまだ元気そうで、アタシの手を握って大きくなった、と笑って下さったのに。
何より残念なのは、最期に御会い出来なかった事。あの優しかったお婆様に、最期のご挨拶が出来なかったのは、何より哀しかったです。

本当に、フランスと日本は、余りに離れている。
その距離を改めて思い知らされました。
そして、アタシはここに居る限り、何も出来ないんだ、と。

勿論来年の頭には帰国し、一年は確実に留まる事となりますが、もし万が一また国外に出たら、アタシは親の大事にも、すぐに行く事が出来ないのかもしれないんだという、普通に考えればすぐ分かる事を、今更ながらに理解しました。あまりと言えば、あまりなのかもしれません。

カメラを抱え、海外で働きたいと言う野望を抱く以上、仕様が無い事なのかもしれませんが、それを割り切れる程アタシは大人でもないので、何だか無性に哀しくなって、おかげで何だか分からないままベッコリしている所にHeavenの911を聞き、泣くに至ってしまった、と。



さて、また明日から、頑張らねば。
お婆様のご冥福を御祈りするとともに
夢の中で御会い出来たら良いな、と願うばかりです。



そして世界中の人が、笑っていられる世の中を。

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